《葛根湯は何の薬?》

こんばんは。


「風邪には葛根湯」と言われていますが、実は葛根湯は風邪薬ではありません。と聞くと、驚く方も多いのではないでしょうか。


葛根湯は 葛根、大棗、麻黄、桂枝、芍薬、甘草、生姜 という7つの生薬が入っている

「漢方薬」です。


ドラックストアでも購入することができる身近な漢方薬。


その特徴を簡単にご説明します。





①応用範囲がとても広い。


整形外科では「肩こり」

耳鼻科では「中耳炎」

皮膚科では「蕁麻疹」


というように様々な場面で使われています。

また乳腺炎で産婦人科を受診する女性に処方されることもあります。

対象となる病気の大半が上半身の炎症を伴う病気ですが、胃腸炎などの下半身の炎症に使われることもあります。


➁副作用について。


とても安全に使える薬ではありますが、副作用が全くないわけではありません。

胃腸の弱い人が服用すると、まれに食欲不振や悪心などを引き起こすこともあります。

そんな時には食後に服用してみて下さい。

副作用が出にくくなります。


➂やっぱり風邪にはよく効く。


喉が痛い、少し寒気がする時に葛根湯1包。

熱いお湯で飲むと、じわっと汗をかいて1日のうちに調子が良くなってしまうこともあります。


こじらせる前の風邪のひきはじめによく効きます。

また葛根湯がよく効く可能性が高い体質というのもあり、


・比較的体力のある人

・あまり汗をかかない人

・背中がこわばる人


などには効きやすいとされています。




とても身近な漢方薬なので、簡単な効能効果を知っておくと役立つこともあるかと思います。


病院の先生や薬剤師と相談して、上手に使ってみて下さい。





(オトナ女子部/薬剤師部員)

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